距離と位置と境界線(パーソナルフィールド)で人との関係は楽になる。
人との距離感はどうですか?
人は、自分の場(フィールド)を感じています。
「パーソナル・フィールド」と言います。
適切な距離を保つことは、相手を尊重することにもなり、
自分を守ることにもなります。
【距離感】
距離感はどのパターンですか?
①「相手」との距離が遠い。「人との関係で傷つきたくない」「信頼できない」「自分ひとりでなんでもやってしまう」人を回避する傾向
②「相手」との距離が近いため不快。「ノーが言えない」「自分より相手を優先」「マウントされる」「自分で決められない」人に依存する傾向
③「適切な距離感」を持てる。「YES」「NO」を言えるようになる。「価値観が一緒」「信頼できる」「尊重できる」傾向
カウンセリングでは
親子との距離感/境界線など可視化することができます。
どのように自分のフィールドを守っていくのかや、整えていくことを行っていきます。
ブログ
【人間関係は境界線と距離感と位置】で整っていく
「境界線ってどういうものなのか」
あなたはご存じですか?
こんなことないですか?
□人に嫌われることが極端に怖い
□自分が嫌い
□頑張っているのにいつも辛い
□自分で決められない
□責任にされることが怖い
□周りの人の機嫌(不機嫌)が気になって仕方がない
□人に搾取されやすい
□都合よく使われてしまう
□相手に影響されやすい
□少しのことで傷ついてしまう
□他人の言動が気になって仕方ない
□自分がどうしたいのかが分からない
□自己犠牲をしてしまう
□気持ちと反対の言葉を言ってしまう
□おせっかいをしてしまう
□メサイヤ的「私がなんとかしてあげないと」と思ってしまう
□自分の感情がよく分からない
□相手によって態度が変わる
□人との信頼関係が築けない
□人が怖い、世の中が怖い
□引きこもってしまう
□家族間での争いが絶えない
□マウントを取られがち(またはマウントしてしまいがち)
□約束を守れない
□内緒話をすぐバラしてしまう(信用を損ねる)
□夫が怖い(または妻が怖い)
□HSP□エンパス
□いつのまにか人に嫌われている(離れて行ってしまう)
□見栄を張ってしまう
□人に謝ることができない(負けたくない)
□人にいつも謝ってしまう(負けてもいい)
□人にいつも言い訳してしまう(叱られるのがいや)
□何をやっても無駄だと思う
□親の顔色が気になって仕方がない
□子どもを見るとイライラする
□依存症がある
これらは「境界線」の問題が関わっています。
では、どうしたら良いのか…
まずは境界線について知りましょう。
「境界線とは」
自分の責任の領域と
他人の責任の領域の
「境」を
境界線と言います。
この境界線が曖昧だと
トラブルが起きやすくなります。
自分と他人の責任を明確にし
誰の問題で
誰の領域で
誰の責任で
誰が解決をするのか
ということを明確にするのです。
この「土地を使っていいよ」
そう言われても
隣の人の土地の境が
明確にわからなければ
守ることも、使うことも
できません。
目で見える
「土地」「場所」「物」は
相手の物と
自分の物の区別はつきやすいですが
目で見えない物
心の領域
感情の領域
精神の領域は
分かりません。
そのため「言葉」や「ルール」や
一般的な考えと呼ばれる「常識」が存在します。
生きている人は
誰しも
その人にしか
負うことのできない責任を
持っています。
そして、この境界線は
人との壁ではなく
共同体を生きるために
自分と他人を尊重するためのものでも
あります。
私たちは学校で「境界線」については
学んできていませんので
境界線について知らない人は
多いのです。
実際、私もそうでした。
ですから、
壁を作るのは
傷つくことを避けるため、
自分を守るため、と
思いがちです。
とくに
幼少期に経験したこと
養育者からの愛着問題
虐待、イジメから
自分の領域を侵され
自分の存在を尊重してもらえなかった
という経験があると
壁を作り
心を閉ざしてしまうという
方法を取ってしまいます。
あなたに必要な人でさえ
壁を作ってしまい
「生きづらく」しています。
あなたもこんな経験ないですか?
親、先生から
「仲良くしなさい」
「喧嘩するのは良くない」と
教えられたこと…
それは、
嫌なことをされても
感情を押し殺し
ノーを言えず
我慢するということです。
相手の価値観を優先することで
あなたは「平和」を守ってきたのです。
しかし、これは
自分自身の支配力を
失っていて
他人の思うように
生きていることにもなります。
こんな状態なら、
世の中は「恐怖」と捉えてしまっても
無理はありません。
壁の外の人達は
危険であり
信頼ができず
あなたの心の領域は
不安で満たされてしまっています。
だからこそ
境界線を作ってしまい
人と距離を置くことになります。
自分の領域を
他人が侵すから
周りをシャットダウンしてしまうのです。
つまり、
傷つくことを避けるために
人と関わるのをやめてしまうのです。
私は、長い間
人を心では求めているのに
心でシャットダウンしていた一人でした。
では、どうしたら良いのでしょうか?
Office Isでは「境界線」を整えるカウンセリング/コーチングも行っています。
お気軽にお問合せ下さい。
【本来の境界線の目的は、あなたを守るもの】
傷つくことを避けるために
人は「境界線」を作ると考えがちです。
このため、
人に境界線を作ると
冷たい感じがしますよね…
でも、自分を守るためにも
大切なものです。
決して壁を作ることが
「悪い」わけではありません。
身体も菌が入ってくると
身体は熱を出し、
菌に対して抵抗します。
このように
あなたを守ろうとしているのです。
実際に
あなたを騙そうとする人や
傷つけようとする人も
世の中にはいると思います。
でも、そういう人達ばかりではなく
「あなた」のことを
心から大切に思う人や
あなたが生きていく上で
必要な人もいます。
ハーバード大学の
長年の研究から分かったことは
人の幸せは
お金でもなく
地位や名誉でもなく
結局は「人とのつながり」だったことが
分かっています。
あなたが、
もし、生きづらいなら
あなた自身のこれまでの
人との関係を変化させていく必要があります。
以前の私は
心地良い言葉を言ってくれる人
同意してくれる人だけを求め
「裸の王様」状態でした。
境界線を知り
客観的に自分を見た時
嫌われることを恐れず
本当の気持ちを言ってくれる人や
「NO」を言ってくれる人
つまり、私の存在を(意見を)
尊重してくれる人だったと
気づきました。
境界線について知らなかった時
私は、違う意見に対して
「どうして理解してくれないの?」と
反発し、身近な人を傷つけていました。
そして、他人に対して価値観の押し付けで
おせっかいもしていたことに気づき
生きづらさは自分のせいだったと気づけました。
「私は私」
「あなたはあなた」で、
違ってよかったのです。
常に私は
恐怖や不安という思考で
領域を満たしていたので
「優しさ」や「承認」「賞賛」に飢えていたのだと
思います。
あなたが優先することは
あなた自身の領域が
安心できる状態にすること
そして、あなたが「嫌だ」と伝えても
その意見を尊重し、
「分かった」と受け入れてくれる人
あなたが好きなもの
居心地が良いものに満たされていくことです。
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『他人とのコミュケーションで境を作る』
生きるということは
他の人を必要とすることです。
相互依存です。
自分(の領域)を守るために
他人を拒絶し続けるというのは
生きていくことが
ハードモードな人生になってしまいます。
本当は「人と繋がっていたい」
「信頼する人たちと一緒にいたい」と
心では願っているのです。
あなたが
何を大切にしているのか
何に価値を置いているのか
どんなことをしてほしくないのか
自分の気持ちや
感情や意図考えを知り、
相手にきちんと伝えていくことです。
長らくの間
他人に領域を侵されてきた人は
(親の言うことに従ってきた)
(周りの人がなんでもしてくれた/過干渉等。)
自分が望むことさえ
分からなくなっています。
ですから、
あなたが嫌なこと
好きなことを明確にし
境界線を作っていくことです。
そうすることで
他者は、
あなたがどのような人か
理解ができるようになります。
今まで言わなかった
自分の気持ちを言い始めると
「今」ある他の人との関係が
壊れることが起こるかもしれません。
かなりの反発もあるかもしれません。
それは今のあなたにとっては
恐ろしいことかもしれません。
しかし、
これから先の未来を考えると
結果的に
自然なあなたでいられるので
生きやすくなるのです。
あなたが自分の意見を
押し殺して付き合っている関係は
偽りです。
あなたの本来の繋がりではありません。
あなたという存在が
「何が好きで」
「何が嫌いか」
「個性」
「強み」が
周りに理解されると
自然に、
あなたに必要な人
あなたに共感する人が
集まってくるのです。
でも、 変化することって不安(💦)
そういう人は
カウンセリング、おすすめします。
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【価値観を実行する】
あなたの大切にしたいことで
自分軸(パーソナルフィールド)が整います。
あなたの「あり方」が
「人柄」となり
人との繋がりとなっていきます。
保育園にお迎えに行った時
先生たちは「さよなら~」と声をかけてくれます。
「○○ちゃぁ~ん、また明日ね~」
「○○く~ん、お父さんにだっこされていいね~」
「○○ちゃん、またね~明日ね~」と、
子供が先生を見ようが、見まいが
返事をしようが、しまいが、
関係なく声をかけてくれます。
急いでいるのか
足早に
子供を連れ
何も言わず去ってしまう人もいますが
相手の反応がどうあれ
「挨拶」をする姿がありました。
「あの先生、○○ちゃんって名前呼んでくれて
挨拶してくれるね」と子供に言うと
「あの先生好き」と言い
「先生(@^^)/~~~ばいばぁ~い」と
声をかけるようになりました。
仕事だからという感覚ではなく、
本当に子供さんが好きなんだろうなぁ~と
その愛情が伝わってきました。
相手の状態がどうあれ
自分が「したくてやっていること」
自分が大切にしていることを
行動している姿は
素敵だと思いました。
言葉や行動は
その人の大切にしている
「価値観」を表し
人柄となります。
私たちは
「相手がしないからしない」
「相手がしたからする」
「自分がしているから相手もすべき」
「相手がしているから自分もすべき」と
誰の価値観で生きているか
分からなくなる時は
自分の軸がブレてしまっている状態。
自分の領域には
「べき」や「正論」は一旦、横において
まず、 自分が「心地良い」と思うこと
あなたの良心に従った
「大切だと思うこと」を優先し、
行動していきましょう。
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『パーソナルフィールド」とは
あなたがいる場所
あなたの心
あなたの感情がある場所です。
主人公は「あなた」
全ては「あなた」から始まります。
パーソナルフィールドを簡単に説明すると
あなたの家や部屋のようなものです。
他人が何も言わず部屋に入ってくると怖いし不快ですよね。
不法侵入になりますよね。
物質的なものは分かりやすいですが
あなたの「心」になる見えない分、
分かりにくいんですよね。
どんなことを相手は大切にしているのか
どんなものが嫌いなのか
それは、見えないんですよね。
だから、人との関係の中で、
あなたが良くても、相手は嫌だったり
相手は良くても、あなたは嫌だということが
起き、トラブルに発展します。
この「パーソナルフィールドは、あなたの場所」ですので
歩いていても、座っていても、無意識で動いています。
例えば
誰もいないバスの中なのに、真横に座られると不快ですよね。
知らない人があなたのカバンを勝手に触るのも嫌ですよね。
このように「距離感」や「位置」「パーソナルフィールド」は
あなたの感情「喜怒哀楽」にも大きく影響します。
詳しくは『これで人づきあいは楽になる/明日香出版社』でも書いているので参考にされて下さい。
あなたの心の領域や思考の領域に
他人が勝手に入ってきた時に
相手に「ノー」を言うことができれば、相手に伝わります。
しかし、あなたは「嫌」なのに、笑顔で「いいですよ」と言ってしまうと
あなたの領域に入ることを
あなたが許してしまうことになるのです。
これが生きづらさの一つです。
人と仲良くしないといけないとか
相手を大切にしないといけないという考えが
あるからだと思います。
私たち日本人は、
「自分の気持ち」より「相手の気持ち」を
優先することを学んできたせいか
他人と線引きすることができないことが
多いように思います。
しかし、あなたが生きやすくしたいなら
ある程度の「線引き」すること
相手に自分の「意見」を言うこと
相手との「距離」を取ることが大切です。
カウンセリングを行っていて
身内の方(家族内)の相談が多くあります。
親しい間柄だからこそ、
きちんと線引きが必要になります。
【あなたから始まる6つのフィールド】
① 「 あなたの存在」のパーソナルフィールドがあり(第1)
② 家族や親近者とのフィールドがあり(第2)
③ そして、あなたに近い人のフィールド(学校、近所)(第3/選択不可)があり
④ 自分で選ぶことができるコミュニティのフィールド(第4/選択可)があり
⑤ 仕事のフィールド(第5)があり
⑥ 未知の世界/まだ出会ってない人/空想の世界(第6)のフィールドがあります。
人の悩みの元は「人」と言われます。
親/兄弟/友人/知人/先輩/後輩/上司/部下/会社/取引先/地域/団体など…
問題解決には、②~⑥の「他人をなんとかしたい」という方が多いのです。
しかし、あなたが相手にコントロールされたくないように
相手も、あなたにコントロールされたくないはずです。
ですから、まず最初に向き合うべき「人」はあなた自身で
変化させていくためにあなたができることから始めるのです。
家庭での境界線
家族間での境界線
(第二フィールドを整えていく)
家庭での境界線/「親と子」
同じ場所(領域)で過ごす人ほど
自分と相手の「境界線」は大切です。
今は、ワンオペも多くなったと言われますが
夫、妻、子供
それぞれ個人が持っている責任を
誰かひとりが負ってしまうことが続いてしまうと
「未来、どうなるか」は、察しがつくと思います。
夫の責任(領域)で行うべきことを
妻が全部やってしまうとか
夫婦で行うことを
夫だけがやってしまうとか
(例)夫が生活費を入れない・子育てに無関心など)
母親がやるべきことを
子供が行ってしまうとか
(例)親・兄弟の面倒を見るなど)
子供ができることを
親が全てやってしまうとか
(片付け・歯磨き・学校の準備など)
これらが続くと、
だれの「責任」なのかが
分からなくなりますよね。
境界線が引けておらず
後々の家族間のトラブルとなっていきます。
==========
生まれてきた子供は(赤ちゃん)
共生関係の状態です。(母子一体感)。
お母さんと私は一緒という期間です。
幼児は言葉を持たないため、
養育者は「お乳」「おしめ交換」だと、
察することが必要です。
こうして様々な場面で、
子供は自分の要望を察してもらい、
変わらない愛情を体験し、
「安全」を肌で感じ、心や感情で「愛着」を
形成することができます。
安心感と愛着を得ることによって、
次に自然に「独立心」が芽生え始めます。
イヤイヤ期というのは
母子一体感からの離脱、境界線形成の第一歩です。
「私はそうじゃない」「嫌」「NO」で
他者からの「分離」を知覚し、
伝える行動をしていくことで
自分の領域と自己アイデンティティを形成しています。
大切な時期ですね。
独立心が芽生えると
自分で「やりたい」チャレンジ時期に入ってきます。
私たちは幼児でなくても
やった行動に対しての「結果」については
責任を負うことになります。
「言葉」で意思疎通が
可能になる3歳後半以降
子供が自分でやったことは
子供に行わせていくということを
認知させ、経験を積むことが必要です。
(例えば、おもちゃの片付けや、脱いだ服を片付けること)
自分のしたいことだけして
面倒な片付けは、
「親」や「他人」がやってくれる、となると
後々問題が起きています。
(親を召使や世話係と認知している子供さんも増えています。)
そして、やった行動に対して自分で責任を果たさせること
また、ダメな行動に対しては、「ダメだ」と
しっかりと伝えていくことも大切です。
自分の結果に対して、
親が責任を果たし続けていくと
周囲の子どもの痛みや悲しみ、苦しみを
理解しない自己中心的な行動となり、
我慢もできず、わがままな態度となっていきます。
子供中心の生活で溺愛された子供、
甘やかされた子はうち弁慶になりやすく
何でも自分の思うがままと勘違いし、
ボス的な行動となり
暴力的行為になり
大人の言う事を効かない
「規則嫌い」になると
幼稚園の園長先生のコラムを読んだことがあります。
子どもが「可愛い」からと
言いなりになっていると
「共生関係」(母子一体感)に戻ってしまい
子どもは成長できず、幼稚返りしてしまいます。
やってはいけないことを教えていく
責任が親にはあります。
それは、結果的に境界線形成にもなり
子供を守ることになります。
そして、家族のフィールドも
「安全な場所」になっていきます。
家庭できちんと境界線ができるようになると
ルールや規則のある学校や職場でも、
他者との共存できる力も培えるようになります。
(パラサイトシングル/80:50の回避にもつながります。)
子供に注意する時は
(忍耐強さや我慢強さを鍛える場合も含め)
頭ごなしに怒ったり、叩いたりするのではなく、
愛情をベースにしっかりと向き合い、
目を見て話すことです。
「向き合って話そうね」
「きちんと目を見て聞いてね」
「じっとして聞いてね」
「大事なお話なのよ」と、
言葉にし、姿勢も合わせていきましょう。
きちんと時間を取り、
向き合い「言葉」で伝えていきましょう。
子供を不幸にする一番確実な方法は、
子供が欲しがるものを何でも与えてやることだ
ルソーの言葉
何度言っても相手に伝わらない
「何度言っても聞かない」
何度注意しても
相手が改善しないならどうしていますか?
子供に対しても
夫に対しても
同僚に対しても
相手のやるべきことなのにあなたが代わりにやっている
ということはないですか。
子供が遅刻しないようにと、起こしたり
ご主人の脱いだ靴下を片付けたり
部下に任していた仕事を
あなたがやってしまったり…
そして、
イライラしたり
腹が立ったり
というようなこと無いですか?
一生懸命相手に伝えても分かってくれない、理解してくれない
そんな時は、あなたと相手の関係性があると思いますが
「境界線」の問題も関わっていることがあります。
境界線とは「責任」を意味します。
その人の領域での責任はその人にあります。
あなたとの関係がどうあれ
相手のことは、相手がすること
仕事で任されたこと(責任)を果たすことです。
自分のカバンは、ご自身で管理しますよね。
あなたの自身の物は、紛失しないように
他人ではなく、あなたが管理するはずです。
「○○さんとの関係が悪いから、自分のカバンを忘れてきた」
ということは無いはずです。
どこかに忘れてきたら、それはあなたの「責任」になりますよね。
このことから考えてみると
相手に一生懸命相手に注意しても
声が届かないのは
その人が自分の責任だと理解していない可能性があります。
例えば、
遅刻をし続けたらどうなるのか、を理解できてないのです。
ですから、
相手に注意しても、理解してもらえないなら
一旦伝えるのをやめ、
そして、助けるのもやめましょう。
相手に自然な結果を体験してもらうことです。
「こうすれば、こんな結果になるんだ」と、責任を理解してもらうのです。
例えば、子供が遅刻しないようにと
母親がずっと起こしていたらどうなるでしょうか。
子供は一人で起きることをしなくなります。
そして、母親が時間通り起こしてくれなかったと
母親のせいするのです。
自分のことなのに
他人のせいにするのは
家庭で、境界線を学べていないのです。
毎朝子供を起こすことを
母の役目だと信じている人は
もし、子供が遅刻したら、
母親のせいだと思っています。
本当は、子供が負うべき責任なのですが、
母親が肩代わりしていたのです。
責任の所在があいまいになり
境界線が不明慮です。
今までこのように過ごしていると
中学、高校、社会で
人にせいにすることが多くなります。
自分のことなのに、
人の責任にしている人、
あなたの周りにいませんか?
自分の責任を取れるようになると
自然と、
周りとの関わり合いも
良くなってくるはずです。
相手の責任の範囲なのか
自分の責任の範囲なのか
一旦立ち止まってみるのは
大切だと思います。
社会に適応できない/親から離れられない
社会に適応できない/親から離れられない
私と娘(息子)は
「姉妹のように仲がいいんです」
そんな人、多いのではないでしょうか。
私は親と仲が良い家族を見て
親に甘えられる
大切にされるって、
良いなってホントに思っていました。
ただ、この仲が良い家族にも
健全なタイプと
不健全なタイプがあるんです。
経済的に独り立ちできる状態であるのに
親と生活を共にしている方も多いと思います。
度合いもありますが、
このように仲のよい家族を「纏綿家族」(てんめんかぞく)と言います。
両親とも非常に仲が良く、
表面的には問題が無いように見えますが、
感情的に子供を引き留めていることにもなります。
永久未成年症候群と言われることがあります。
このような状態も、家族間の境界線があいまいなのです。
家族間の境界線がはっきりしていないと、
恋愛や人生の大きな決断の時に、
自分の気持ちなのか、家族の気持ちなのか分からず、
自分がいったいどうしたいのか、が分からなくなってしまうのです。
自分自身のアイデンティティーの形成が成されず
社会に出ても「境界線」を引くことができなくなります。
社会で(学校を含む)
人との関わり合いを持つようなると
非常に敏感になり
傷つきやすく
周りに常に反応してしまうことも多く
適応することが難しくなることがあります。
心理的に引きこもり状態です。
自分自身のパーソナルフィールドが不安定になるので
家族から離れられないのです。
親のことを「嫌」と言いながら
依存している人も中にはいます。
幼い頃から
親の存在価値を満たすことが優先で、
自分で選択せずに成長しています。
林真理子さんが
「若い頃、娘に早く幸せな結婚してほしい」と思いながら、
年老いた今は、「娘を手放すことができない」と、
母親の心境を書いていました。
年老いて、娘(息子)によって生活が保たれている状態です。
娘がもし、自分の人生を生き始めると(境界線を引き始めると)
生活に支障をきたししんどい状況になる確率は高くなることを
知っているのです。
共依存状態なので
娘も母親と離れることが
恐ろしいこととなっています。
子供が「このままではダメだ」と気づき
境界線を引こうとすると
「私はどうやって病院に行けばいいの」
「お母さんが一人になってしまうじゃない…」
「お正月に帰らないって、どうしてそんな悲しいことを言うの?」
「孫の顔を見せないなんて…」
「○○さんちは、毎日電話をくれるそうなのに…」など言い
「あなたのせいで、私は可哀そうなのよ」と
罪悪感を与えてしまう言葉を言います。
また、「お金は出してあげるから」と
金銭的、物質的なサポートをして、
境界線をあいまいにする親もいます。
これは、子供の罪悪感となる要素です。
「してもらっているのに、しない」という
罪悪感は、身動きさせないほどのダメージを与えてしまいます。
しかし、知っておいて欲しいことは、
だれも、あなたに「罪悪感」を与えることはできません。
あなたが同調しているだけです。
ご両親の気持ちに共感することは良いのですが、
言いなりになる必要はありません。
もし、あなたに子供がいるなら
その子供さんも家族間のトラブルを知り
傷つくことになります。
相手の感情は、相手のものであって、
相手にしか変化させることができません。
親御さんの気持ちに
共感することは良いと思いますが
罪悪感は必要ないのです。
私がおすすめすることは
やはりきっちりと感情の境界線を引くことです。
ご両親は益々年を取っていきます。
年を重ねてくると視野も狭くなり、
頑固にもなってきます。
かなりのストレスになっている人は
ある程度、心理的な距離や
物理的距離を取りましょう。
第三者機関にお願いしたりし
相談できる機関を探しましょう。
習慣化された「思考」は
そう簡単には変化は難しいと思います。
だからこそ
自分だけでなんとかしようと
頑張らないことも必要です。
やはり境界線を引くのは、抵抗がある…そう思う人へ
境界線を引くのは、抵抗がある…
「親しき仲にも礼儀あり」
境界線があると
壁を作っているような気がする…
そう思う人もいると思います。
人と壁を張らずに
正直に
素直に
全てを
相手に伝えたい
そう思う人も
中にはいると思います。
でも、全ての部屋がガラスで造られ
全ての部屋が透けている
ガラス張りの家は無いんですよね…
あなたは、
全てが透けている家
住んでみたいですか?
全てガラス張りの家
想像すると
美しい感じもしますが
いつも、全て丸見えって
ちょっと嫌じゃないですか?
時と場合に応じて
カーテン位は欲しいと
私は思いますが
あなたはいかがでしょうか。
生活の中で
いくら信用があっても
信頼していても
大好きであっても
愛していても
トイレや
お風呂や
プライベートな部分など
見せたくない場面って
ありますよね。
そこには見えない壁って
必要だと思うんです。
いくら、壁があっても
透け透けの壁では
困る時があるはず。
自分だけの視点ではなく
相手が見て
逆に不快にさせてしまう場面も
あるはずです。
隠し事
というより、
境界線を引くというのは、
相手と自分のために
あるように思います。
「親しき仲にも礼儀あり」
思いやりや尊重と言いかえることも
できると思います。
距離感で分かる「愛着障がい」
「生きづらさ」は、人との距離感で分かります。
人を遠ざけて生きる人
人が近くないと生きられない人
人との関係を回避したいと思う方
人との関係が面倒だと思う人
なるべく人との「距離」を保ちたい(遠い)
人と距離が近くなると居心地が悪くなる、不安になる
人に頼らず頑張ってしまう
このタイプは、愛着:回避型と考えられます。
(アスペルガー(ASD)は、生まれつきと言われますが、症状が似ています。
人との関わりを回避する傾向が強いと
コミュニケーションが円滑に進まないことも多く、
アスペルガーと思われることがあります。)
誰かといないと不安、一人でいるのが苦手
人との距離が比較的近い人
なるべく人の側に居たいと思う人
初対面でも親しく話したい(話せる/なれなれしい)
人と関わるために注意を引くようなことをする
好き嫌いがはっきりする(良い人、悪い人)
一方的な対人関係になりやすく、少しでも気に入らないことがあると
手の平を返したような態度になります。昨日優しかったのに、今日は無視するなど。
このタイプは、愛着:不安型と考えられます。
(ADHD傾向に似ていることもありますが、愛着の不安型である場合もあります。愛着不安型の場合は改善できます)
自分の傾向に気づいたら
【回避型】
自分が回避傾向だと気づいたら、
:いつも変わらない態度で接してくれる人
:あなたの意見を受け入れてくれる人など、
無理しない程度の人との関係性を少しずつ構築していきましょう。
【不安型】
自分が不安型だと気づいたら
:不安がベースにあるので、自分が不安にならないように相手に強いてしまいがちです。
ですので、
:客観的に物事を見れる人
:あなたが安心できる人(場所)
:気持ちを理解してくれる人との関係性を、
程よい距離を意識しながら構築していきましょう。
親や養育者との関わりが「良くても、悪くても」
「回避型」「不安型」となり
生きづらさの原因となることがあります。
あたたかさを求めて「南」を
目指し続けていくと「極」の南極に着きます。
あまりにも暑いからと、
クールさを求め「北」を目指していくと
「極」の北極にたどり着きます。
結局は
場所は違っても、
似たような場所にたどり着いてしまいます。
親が優しすぎても
厳しすぎても
悪いことを避け続けていても
良いことを求めすぎても
どちらも生きづらくなるのだと
私は思います。
ちょうど良い「場所」
それは、その人の環境や状況によって変化します。
その場に対応できるようにするため
どちらにもすぐ行ける
「人格形成」を心掛けたいですね。
愛着の問題については、特に幼少期から小学生になる前までの
影響が関係していると考えられています。
人との境界線(距離感)を整える講座
セーフ&バウンダリー講座を行っています。
自己フィールドを整える方法を知っておこう!
あなたの周りに
いつも元気だなぁ~
どうしていつも
エネルギーに溢れているんだろう…
そんな人、いませんか?
実は、その人は
スーパーマンや
スーパーウーマンではなく
自分を整える方法を
持っているからなのかもしれません。手を使えば
手が疲れ
誰かの痛みを知れば
その人の痛みに触れ
そして、
全身を注いで
相手と向きあえば
どんなに元気な人でも
エネルギーは消耗していきます。
でも、あなたにも
大切な存在がいるだけで
お互いに癒されるんですよね…
もし、そんな存在がいなくても
あなた自身を満たす方法として
様々な方法があるはずです。
感動する映画を見る…
心に響く本を読む…
大好きなペットを抱きしめる…
好きな音楽を聴く…
お風呂に浸かってゆっくりと過ごす…
それはあなたの存在を
明日も良い状態にするために
欠かせないことだと思いませんか?
あなたが、
あなたのために
してあげられることは何ですか?
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