第48回「持ってる力で不安回避」
物事に対して否定的に捉えがちだったり
世の中に対して悲観的だったり
懐疑的だったり
不安で眠れない日々が続き
苦しい状況から抜け出すために
誰かの「アドバイス」に依存的になったり
そんな経験は一度や二度はあると思います。
一人でいたくないけれど
誰かといても落ち着かない。
理由もなく突然気分が沈んだり
不安な気持ちになったり
些細な会話でイライラしたり
片頭痛、肩こりや身体のだるさ、疲れから
休日は家に引きこもったり
何も予定が無いと不安になり
無理して予定を沢山入れたり
周りを気にして無理して場を盛り上げようとしたり
そして、ガッツリ落ち込んだり・・
かなりのストレスとなります。
§§
不安と成長
幼稚園や小学校の頃不安に感じたことは
恐らく、今では感じることは無いと思います。
成長過程において
その時期に出会う不安なことが
結果自分を強くしてくれていることが分かると思います。
幼稚園で感じた不安
小学校で感じた不安
中学高校で感じた不安
成長過程に起こる出来事なのです。
今、こうして「生きている」ということは、
今まで経験した不安や辛さを乗り越えてきています。
不安を感じているということは
何かしらと向き合っている状態であり、
成長過程にいる可能性があります。
§§
『自己感情を知る』
プルチックの感情の輪
ご存じの方も多いと思いますが
人の持つ感情は、
ネガテイブな種類が多いということはご存じでしょうか。
アメリカ社会心理学者ジョン・カシオッポ氏は
人はポジテイブなことよりも、
ネガテイブに反応しやすいことを明らかにしています。
行動経済学のプロスペクト理論、
ご存じの方も多いと思います。
「人は得をする」ことより
「損をしたくない」と思うことを
優先していく傾向が証明されています。
例えば
朝8時にスーパーの入口で並ぶと
A 確実に10,000円の商品券をもらえる
B くじを引き「当たり」が出たら10万円券がもらえる。
しかし外れたら20,000円の商品券を買わないといけない。
(当たる確立10%~30%)
どちらを選びますか?
たいていの方はAを選ぶでしょう。
精神的な例では、
A 今の会社を辞めたい。
収入が無くなってしまう。
生活できなくなる可能性がある。(etc…)
B 独立したい。
ストレスから解放されたい。
自分らしくイキイキと生きていきたい。
Bを選択したいが、Aとなっている場合が多いです。
これは人の性質であって、良い悪いではありません。
損失(感情の痛み)困ることを回避する選択をしやすいということです。
しかしながら
「損失回避」を優先しすぎると、
不安や痛みにコントロールされてしまい
結果的に動けなくなってしまいます。
§§
自分の中にある「脳力」を培っていく
ご存じですか?
不安に負けない力が私たちの中に備わっていることを
不安を回避する力は
私達の身体の中にあります。
幸せホルモンと呼ばれる
エンドルフィン、オキシトシン、セロトニン、アドレナリン、ドーパミンなどです
これらは免疫力もアップしてくれます。
誰しも経験したことがあると思います。
どんなに眠たくても、遠足の日、早く目覚める。
仕事の後のデートがあると、上司のイヤミが気にならない。
明日はボーナス日だから、今日の残業は苦にならない。
週末、デイズニーランドに行けるから、辛い仕事も頑張れる。
などなど。
これらはすべて、幸せホルモンが
脳内で活躍してくれている状態なのです。
§§
幸せホルモン セロトニンの力
三大神経伝達物資は
『セロトニン』『ノルアドレナリン』『ドーパミン』で、
体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質です。
セロトニン 精神、心の安定 バランス 癒し効果
ノルアドレナリン 集中 覚醒 不安 恐怖 興奮
ドーパミン 快感、意欲、学習、モチベーション
セロトニンは、
ストレスによるイライラを抑え
心身の安定や安らぎなどに関与することから、
オキシトシンやエンドルフィンと同じように
とても大切な『幸せホルモン』です。
セロトニンがノルアドレナリンとドーパミンの
バランスを保っています。
セロトニンが不足してしまうと、
ドーパミンの分泌が過剰になり
過食症、統合失調症、アルコール依存、ギャンブル依存を
引き起こす可能性があります。
そして、
ノルアドレナリンが暴走してしまうと、
気力、意欲の低下、鬱病の原因、怒りっぽくなる、イライラする、
血圧が上がりやすい為、高血圧や糖尿病の要素だと言われています。
(セロトニン不足はうつ病を引き起こす原因とされています。
早めに対処することで慢性的な状態を回避できます)
セロトニンがバランスが整えられると、
下記の改善と効果が期待されます。
- 不眠症の改善
- 落ち込む事があっても立ち直りやすい
- イライラしない
- 肩こり、頭痛の改善
- 集中力が持続しやすい
- イキイキできる
- 睡眠がしっかりとれるようにしてくれる
- 朝もスッキリ起きやすい、体調が良い
- 自律神経が整う
- リラックスしやすい
おすすめの行動としてはこちらです。
☆朝日を浴びること
☆公園など散歩(歩く)すること(日中)
☆瞑想(イメージ瞑想、マインドフルネス瞑想)
☆適度な運動(心地良い程度)
☆自然に触れる(海、山、自然の光、エネルギー)
☆ペットに触れる(動物嫌いはNG)
☆恋愛をする、異性と触れ合う
☆ボランテイア活動(自己有用感アップ、貢献感)
そしてセロトニンは食べ物でも摂取できます。
トリプトファンというアミノ酸を多く含むものを取ると効果的です。
•豆乳53㎎/100g
•木綿豆腐98㎎/100g
•サケ250㎎/100g
•カツオ310㎎/100g
•マグロ270㎎/100g
•バナナ10mg/100g
•プロセスチーズ291mg/100g
•たらこ291mg/100g
食べ物の他には
『セロトニンサプリ』
『メラトニンサプリ』
(健康食品)もあります。
(アマゾンさんやiharbさんで購入可能です)
不安を感じたり、
イライラしたり、
眠れない、
朝がだるい、
やる気が出ない、
他
自律神経の乱れに気づいた時に
サプリなら
気軽に始めることが出来るかもしれません。
脳内物質、幸せホルモンを増やしていくことで
実は免疫力も高めてくれ、
不安を回避することが可能になります。
今、新型コロナウイルスの影響もあり、
不安を感じていることもあると思いますが
この5月
自分の為、大切な人の為、そして周りの人の為
幸福ホルモンを増し、免疫力も上げてくれる
セロトニンアップの行動してみてはいかがでしょうか?
今月も素敵な月となりますように。
いつもご覧いただきありがとうございます。