こだわりか、執着か。
4月に入りましたね
付近にある桜並木に
綺麗に桜が咲きました。
見ていると時間が瞬く間に過ぎていきます。
4月に入りました
いかがお過ごしでしょうか?
泉野です。
WHOが
新型コロナウイルスを
「パンデミック」と発表、対策の強化を訴えました。
コロナウイルスの影響、
テレビ、ニュースで、すでに存じですね。
教科書や歴史本の中での「パンデミック」は知っていましたが、
まさか私自身が生きている間に経験するとは思っていませんでした。
~『パンデミック』の歴史~
14世紀にはペストがヨーロッパで大流行し、ヨーロッパの人口の
3分の1が亡くなられました。
16世紀には、「コロンブス交換」により天然痘の免疫を持たなかった
先住民の90%が亡くなりました。
19世紀にはコレラが大流行し、
そしてスペイン風邪が世界で大流行し1億人近くの人が犠牲になりました。
他にはエイズ、SARSは記憶に新しいと思います。
(ウィキペディアより)
テレビや新聞、SNSなどで、様々な情報が流れていますが
落ち着いて対処していきたいですね
§§
こだわりか、執着か
避けたい苦しみに執着すると
新たな苦しみを招く
苦しみから自分を守る手段
コロナウイルスの影響で
トイレットペーパーやマスクなどの
買占めや転売の問題が取り上げられていましたが
人は「難」を避ける為、
苦しみから自分を守る為、
必要だと思う行動を起こします。
人間の心理のひとつです。
それに対し、過剰な反応をしている人も出て来ます。
そして
それらの反応が、
不当な取引などする人達を引き寄せ
連鎖で広がっていきます。
§§
「四苦八苦」の意味
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
「四苦八苦」仏教では、
人生を8つの苦しみに分類しています。
四苦
(1)生まれる苦しみ 「生苦」
(2)老いる苦しみ 「老苦」
(3)病気になる苦しみ 「病苦」
(4)死の苦しみ 「死苦」
(四苦~)八苦
(5)愛する人と別れる苦しみ 「愛別離苦」
(6)憎い人に会わなければならない苦しみ 「怨憎会苦」
(7)欲しいものが得られない苦しみ(物質的/精神的) 「求不得苦」
(8) 人間存在そのものが感じる苦しみ 「五取蘊苦」
どれも生きていると避けられない「苦」と言えるでしょう。
しかしながら、「苦」があるからこそ
反対側の「楽」が存在することも知っておきたいです。
全てはコインの裏と表のような関係で
陰陽でつながっているのですから。
§§
これからの時代に手放していきたいこと
ブッタは
「人はもともと苦しみ(思い通りにならないこと)を抱いているので、
その元となる自我=我欲を捨て、自由になりましょう」と言いました。
「強く願い、強く欲することで思い通りにならない」ことが起きる
「こだわり」と「執着」は紙一重です。
☆☆
☆ みなさんはこだわっているものってありますか?
☆ 「執着しているなぁー」って気づくことありますか?
こだわるからこそ、
融通が利かない分、頑固とも言えますし
こだわるからこそ、
一貫性をもった、カリスマ的存在とも言えます。
★★
四苦八苦の中の
「欲しいものが得られない苦しみ」は
こだわってしまうからこそ生まれる
争いや怒りを引き起こす
苦しみと言えるでしょう。
「欲しいものが得られないと思い通りにならないことが増えてきます。」
「お金」が欲しい
「家」が欲しい
「名誉」が欲しい
「承認」が欲しい
「友達」が欲しい
物欲と精神的な要素が含まれます。
§§
自分を苦しめる「こだわり」か、自分を成長させる「こだわり」か
お金に執着しすぎてしまうと、
手段を選ばなくなり、
人をだましたり、強盗に入ったりするかもしれません。
もしくは
お金が欲しいからこそ、
目的を持ち、
一生懸命働き、
学び、
価値ある人となり実力を持った
成功者となるかもしれません。
§§
今のあなたの心に問う
今まで
何かにこだわってきた結果を見て
「幸せ感」に溢れていれば
心が伴った一致した
一貫性のある
「こだわり」と言えるでしょう。
しかし、
慢性的なストレス、しんどさ、
周りに理解されない苛立ちを
引き起こしていると気づくなら、
一旦、「こだわり」を手放してみる時なのかもしれません。
執着していること、
こだわりを持っているからこそ
可能性を抑え込んでいることがあります。
☆☆
「自分の考え」や「自己」を
「これが私」と捉え
それを守ろうとすればするほど苦しくなっている人と出会います。
この「こだわり」は、
長い間の経験から出来た「考え」なので、
自身の良心と同一化されている場合があります。
この為、
「本人の中では正しい考え」、「私らしさ」と
捉えている場合が多いのです。
★★
クライアントさんの一人に
看護師をされている方がいますが、
彼女の大切にしていたのは「愛」でした。
困っている人を放っておけず
率先し行動する人でした。
しかし、いつも誰かに、何かに
「苛立ち、怒っている」ようでした。
ある日、彼女が
『〇〇さんという人は、困っているから手伝ってあげたのに、
当然のような顔をして、感謝の一言もないのです。
人に対しての愛情や思いやりが欠けていて、許せないのです。』
と、話してくれました。
その人の思っている「愛」、
その人がこだわっている「愛」を
他の人がしなければ、
相手を非難し、怒りに変わります。
そして、その放った「怒り」が
その人の苦しみになります。
私は、
その苛立っている彼女に
『あなたはとても「大きな愛情」をお持ちなのですよね?』
続けて
『その大きな愛を持つあなたが、
『感謝もなく、ありがとうを言わない人を
ご自身の愛情で包み込むとしたら
その苛立ちはどうなりますか?』
と聞いたことがあります。
彼女は、混乱しているようでした。
思い通りにならないことで成長する人もいれば
思い通りにならないことで苦しむだけの人もいる
§§
こだわりを捨てる「喜捨」という考え方
ご存じの方も多いと思いますが
賽銭箱には「喜捨」と書かれています。
我を思う為、見返りを求める為でなく、
喜んで捨てていくということ
自分にとって不要な考え、執着、こだわりに気づいたら
少しの小銭と共に、
誰かの為に
どこかの寄付金箱に喜捨していくのも
良いかもしれませんね
§§
コロナウイルスの影響で
高校のセンバツ中止、
東京デイズニーランド休園、
大相撲無観客試合、
他国では渡航禁止、
出国禁止措置も発令になりました。
そしてオリンピック開催も延期と発表されました。
皆さんの中でも
予定していたことが中止になったり
今は使えている日用品なども
手に入らない物も増えてくる可能性もあります。
ブッタは「人の苦しみの根源は思い通りにならないこと」と説きましたが
これに対応していくのは、
こだわる心ではなく「柔軟心」
ひとつしか選択肢がない
あるいは
ひとつだけにこだわってしまう心より
「柔軟心」の大切さを弟子たちにも伝えています。
色々な影響があちこちで起こっていますが
このような時こそ、
何をすべきかをしっかりと捉え
自分流の「こだわり」や
我流の「執着」ではなく
自分、相手、そして周りに対する
思いやりの心と
その場に対応していく
柔軟性での行動を大切にしたいですね。
☆~☆~☆~☆~☆
苦しいことがあるからこそ、幸せを感じることができる
「幸福の為には不幸が必要である」そう唱えたのは、
スイスの思想家で法学者のヒルティ
「逆境は天からの贈り物」そう言ったのは
アンソニー・ロビンズの師匠であるジム・ローン
新しいことが始まるこの季節
経験する色々なことに柔軟に対応し
この4月も素敵な月となるように行動していきたいですね。
ご拝読いただきありがとうございます。
今月のおすすめ本
手放しの法則
書いて、捨てる!
著・筆子
こだわりや執着を捨てていく
物と心の調整に
「モノも思考もあれこれぐちゃぐちゃで、
まとまらない」
「不安や心配を日々、
たくさん抱えて過ごしている」
「持ち物が増えすぎて、
部屋が片付かない」
――そんなあなたへ。
~アマゾン紹介文より~